2008年03月27日11時43分

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2008年03月27日11時43分外務省は2007年度予算の概算要求で今年度比10.7％増の7649億円を求めた。経済財政運営の指針となる「骨太方針2006」が最大14兆3000億円の歳出削減をうたうなかでは強気の方針だ。なかでも政府開発援助（ＯＤＡ）予算として今年度比12.1％増の5305億円を要求。東欧やアフリカなどに８大使館、中国・青島とインド・バンガロールの各総領事館の計10の在外公館新設も盛り込んだ。新設する場合は別の公館を代わりに廃止するのが原則で、在外公館の「純増」を要求するのは異例のことだ。　外務省は昨年繰り広げた国連安全保障理事会常任理事国入りを巡る交渉で自らの「弱点」をさらけ出した。日本はドイツなどと４カ国で提出したＧ４案の採択に向け各国に協力を要請。ところが大票田であるアフリカ諸国は態度を二転三転させ、結局、廃案に追い込まれた。日本政府内では「中国がアフリカ45カ国にある大使館を使って、人海戦術で不支持を働きかけたからだ」と指摘する声が多い。日本の大使館があるのは24カ国に過ぎず、多数派工作がうまくいかなかったというわけだ。来年度予算で設置を要求する８大使館のうち４つがアフリカ地域であり、ＯＤＡの拡充と合わせてアフリカ外交強化を鮮明に打ち出している。　外務省が予算獲得に積極姿勢を見せるのは、政治レベルでの「応援団」を得た事情が大きい。自民党が８月に中川秀直政調会長の直轄となる「外交力強化に関する特命委員会」（委員長・森喜朗前首相）を設置。外務省職員を10年間で2000人以上増員することや大使館を150以上に増やすなどの緊急提言をまとめた。特命委の委員長代理は町村信孝氏。外相として常任理事国入りを果たすべく陣頭指揮を執ったがかなわず、外交力強化の必要性を最も実感した1人だ。職員の増員や在外公館の拡充は外務省自らがかねて訴えており、提言は外務省の希望に沿ったものだ。　この提言は歳出削減を口酸っぱく主張する財務省をも黙らせた。外務省幹部は「バンガロールは最初は駐在官事務所の設置計画にとどめていたが、提言のおかげで財務省が総領事館新設の要求を認めた」と明かす。提言は外務省にとってまたとない追い風のように見える。　ただ、外務省内でこうした動きを手放しで歓迎している雰囲気は感じられない。むしろ「戦々恐々としている」（幹部）のが実情。「官邸主導外交」への地ならしではないかと警戒しているからだ。官邸主導ということは、これまで外務省が握っていた外交政策の企画・立案機能が官邸に移ることにほかならない。そうなれば外務省は官邸の決定した政策を実施するだけの機関となり、影響力の低下は必至だ。すでにＯＤＡについては今年５月、戦略的な立案を担う海外経済協力会議が首相官邸に設置され、外務省の関与する比重が小さくなった。　「官邸主導外交の強化」は次期首相の最有力候補である安倍晋三官房長官が自民党総裁選の公約に掲げている。「安倍首相」の誕生とともに現実味を帯びるとあって、外務省の危機感は強い。特命委の顔ぶれを見ると、森前首相や町村前外相はいずれも安倍氏と同じ森派の所属議員。省内には「特命委は外務省ではなく、実は安倍外交、つまり官邸主導外交の応援団なのではないか」といぶかる向きもある。　外務省が最も恐れるのは新政権の外相人事で影響力が低下し、官邸主導外交が既定路線となってしまうことだ。過去には田中真紀子外相（当時）と事務方との確執で省内ががたつき、外交どころではなくなった苦い経験を持つ。ある幹部は「官邸のイエスマンが次期外相になれば、外務省の発言力が落ちて外交の官邸シフトが進む。そうなればせっかく上り調子になりつつあった外務省がまたダメになってしまう」と漏らし、新首相の出方を息を潜めて見つめている。アサヒ・コムトップへ三越は４月１日、超高級観光バス「三越プレミアムクルーザー」を導入し、年配の富裕層向けのバスツアーを始める。バイオ燃料ブームをうけての飼料高に加え、「１月末に発覚したギョーザ事件以降、国産の豚・鶏肉の需要が急に高まったことが影響している」（同省食肉鶏卵課）。大手スーパー幹部は「この傾向は今後も続くのではないか」と予想する。  ２７日午前７時５分ごろ、香川県三豊市高瀬町上勝間の高松自動車道上り線で、同市豊中町の内装業の男性（３７）運転の軽トラックと乗用車が衝突。男性は頭などに軽いけが。乗用車に乗っていた若い男３人は車を放置したまま道路脇のガードロープを乗り越えて逃げた。同自動車道上り線さぬき豊中－三豊鳥坂インター間が約１時間半にわたり通行止めになった。